Interdisciplinary Genocide Studies

国際連合が「ジェノサイドの防止と処罰に関する条約」を採択してから、すでに60年余りが経過しました。しかし、旧ユーゴスラヴィア、ルワンダ、シエラレオネ、スーダン、東ティモール、インドなど冷戦後の世界各地で繰り返される大量殺戮の現実は、人類がいまだジェノサイドから自由でないことを示しています。

「犯罪の中の犯罪」とも、「極限的な人権侵害」ともいわれるジェノサイドは一体、いかなる政治的、社会的条件の下で、また何を目的として引き起こされるのでしょうか。そして不幸にもジェノサイドが起きた国や地域で平和と正義を実現し、破壊された社会を公正に再建するために、国際社会はどのような支援のイニシアティヴを発揮すればいいのでしょうか。また、そもそもジェノサイドを未然に防ぐために、私たちには何ができるのでしょうか。

IGS(Interdisciplinary Genocide Studies)にはこれらの問題を追究するために、多様な地域や学問分野を専門とする研究者や実務家が参加し、協力しながら研究活動を行っています。

*IGSは科学研究費補助金・基盤研究A「近代世界におけるジェノサイド的現象に関
する歴史学的研究」(2009~2012年度)の助成に基づいて研究を行っています。

ニュース・お知らせ

  • 第3回ジェノサイド研究者国際ネットワーク(INoGS)世界大会において、研究報告を行いました。(2012.6.30、サンフランシスコ州立大学)
  • 第5回強制動員真相究明ネット全国研究集会を後援しました。(2012.4.7、東京大学)
  • 日本平和学会秋季研究集会において、ジェノサイド研究分科会を実施しました。(2011.10.30、広島修道大学)
  • パリ和平協定20周年シンポジウム「開発下のカンボジアはいま:持続的な発展と平和に向けて」を後援しました。(2011.10.15、東京大学)
  • ドイツ現代史学会において、国際シンポジウム「ドイツ近現代史における市民社会と暴力」を共催しました。(2011.9.18、東京大学)
  • 日本平和学会春季研究大会において、ジェノサイド研究分科会を実施しました。(2011.6.4、新潟国際情報大学)
  • 論文集『ジェノサイドと現代世界』を刊行しました。(2011.3)

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