第10回CGSワークショップ
ヴィクトル・モンテホ氏(グアテマラ平和省長官)講演会
「グアテマラにおける和平プロセスの展開」
日程・会場他
・日時: 2004年10月13日(水)18:00-19:30
・場所: 東京大学教養学部 アドミニストレーション棟3F第3・4会議室(駒場キャンパス)
プログラム
◇司会: 中村雄祐(東京大学)
■講演: ヴィクトル・モンテホ氏(グアテマラ平和省長官)
モンテホ和平庁長官略歴
1. 氏名:ビクトル・ディオニシオ・モンテホ・エステバン Victor Dionisio Montejo Esteban
2. 生年月日:1951 年ハカテナンゴ ( ウエウエテナンゴ県 ) 生まれ
3.学歴 :1986 年 ニュー・ヨーク州立大学 ( 米国 ) 人類学部卒
89 年 ニュー・ヨーク州立大学 ( 米国 ) 人類学修士
93 年 コネチカット大学人類学 ( 米国 ) 博士
4. 略歴: 1984 〜 85 年 バックネル大学 ( 米国 ) ラ米研究コンサルタント
93 〜 94 年 バックネル大学 ( 米国 ) 社会学・人類学部客員助教授
96 〜 99 年 モンタナ大学 ( 米国 ) 助教授
96 〜 98 年 カリフォルニア大学デービス校 ( 米国 ) 助教授
98 〜 2000 年 カリフォルニア大学デービス校 ( 米国 ) 準教授
00 〜 03 年 カリフォルニア大学デービス校 ( 米国 ) ネイティブ・アメリカ研究部長
03 年 11 月 グアテマラ国会議員として選出
04 年 1 月〜現在 和平庁長官
5. 横顔
(1) 内戦中 (82 年 ) に米国に亡命した先住民知識人。汎マヤニズムを掲げる。内戦問題、 人権問題、先住民問題等著書多数。
(2) ステイン ( 現副大統領 ) の招きで国民大連合 (GANA) 全国区国会議員候補として 出馬し、 03 年 12 月当選。 04 年 1 月 14 日、ベルシェ政権にて和平庁長官に就任。
6. 和平庁の業務等
(1) グアテマラにおいては、 36 年継続した内戦が 96 年末の和平協定署名で一応の終止 符が打たれたが、内戦の負の遺産は大きく、 7 年半以上経過した現在でも、税制問題、先 住民問題、土地問題、内戦被害者への補償問題、司法改革等解決に時間を要する問題が山 積みしている。その中で、我が国を含む主要ドナー国は、グアテマラの発展を期待して、 和平協定の履行を支援してきている。
(2) ベルシェ政権は、 2 月に和平協定の活性化を宣言し、 3 月には和平協定国民委員会を 設置し ( モンテホ長官はそのメンバー ) 、 7 月には内戦被害者補償計画を活性化した。和 平庁は、大蔵省と共に、和平協定フォローアップの中心的な機関であり、今後とも CG 会 合での活動が期待される。
(3) ベルシェ政権下での和平庁は、他の省庁の協力を得て、次の事項を主な業務としてい る。
( イ ) 先住民の参加・対話促進
( 口 ) 地方の持続的開発
( ハ ) 内戦犠牲者への補償
共催:
■東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障プログラム」 (HSP)
■東京大学教養学部地域文化研究学科ラテンアメリカ分科
■ジェノサイド研究の展開(CGS)